風に色をつける
公園で6歳の次男とキャッチボールをしていた時「 今、流れている風って、どこに流れているの? 」とセクシーな疑問を僕に投げかけてきた。
15分くらいキャッチボールをしながら、それについて考えていた。グラビアアイドルみたいなセクシーな返答では、次男だって納得しない。ドラゴンボールの元気玉を集めるみたいに、世界中のセクシーを集めて僕は言い放った。
「 風に色をつけたら、行き先が判るんじゃない? 」
次男は笑いながら「 それだったら、わかるかぁ〜 」と言った。
2人を撫でている風に、互いの好きな色を風につけて、山やら谷やら海やらビルやら家やら股間やら針の穴やらを滑り抜けて、世界を一周して、公園にいる僕らの前を通り抜けるならば、なんて素敵な事なんだろうと想う。
そんな気持ちを覚えていられるように、今、書いている。次男が大人になっても、素敵な事を素敵だと想えるように、祈る気持ちで、これを書いている。
さて、あの風は、いつ頃戻ってくるんだろうか。