優しい人

お茶碗を洗いながら、なんて僕は優しいんだろうと思った。日曜ぐらいは妻にゆっくりしてもらいたい、たかがお茶碗洗いやトイレ掃除や洗濯干しや電球換えや玄関と窓掃除ぐらい、僕がやったらいいじゃないかと。

 

バンプオブチキンの曲で『 ひとりごと 』の歌詞の一部に、優しさについて深く考えさせられたことがある。こんな歌詞だ。

 

《 ねぇ 優しさって知ってるんだ 渡せないのに貰えたんだ
きっとさ 人と人との 心の外の中だけに 在るんだ
ひとりごと

君に良く思われたいだけ 僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない なれやしない なりたいと思わない

一人では無理な事だから 誰かとの間に在るから
どちらのものでもない 名前のない それだけに出会いたい 》

 

この曲を聴いた時、世の中には、優しい人がいるんじゃなくて、優しい気持ちにさせてくれる人がいるんだ、と思った。つまりは、僕が優しいんじゃなくて、妻を観ていると優しい気持ちになってしまうと言うこと。うん。

 

逆に優しくされないのは自分に原因があるってことかも。妻がニコニコ子どもと遊ぶ姿を観て、僕もニコニコする。